破裂しそうな喜びと悲しみとインドカレー

・布団から抜け出した後の、体のだるさが何時間も取れないでいる。メリハリのない生活というのは、体も心もメリハリがなくなる。死にたくなる時の、腕を切っている時の、生きているか死んでいるのかわからなくなる、あの感覚と似ている。いや、感覚すらよくわからない。普通の生活というのがどんなものか忘れる前に仕事を見つけないと、人間なのかどうかも怪しく感じてしまいそうだ。カエルや熊などの冬眠する動物たちも、冬眠を終えた後はこんな感じなのだろうか。

・不安と葛藤と悲しみと涙と、珍しく怒りも。とにかく色んなものがあふれるだけの夜が終わった。不条理、不服。それで片付けば楽だな、とまで感じざるを得ないほどの消化しにくい気持ち。誰にも反論できない。否定できない。したって意味がない。「離さないでね」と囁いて「離さないよ」と返ってきたのだから、安心すればよいのに、ワシの頭は「離したほうが、きっといい。楽になれる。」で一杯になってしまう。悲しみを収集するのが上手すぎる。感情を爆発させるときだってそうだ。それが分からない相手には、ただ怒りに任せてキレているように見えるだけ。だが、その根源のほとんどは怒りではない。先のことを想像しすぎた故の悲しみなのだ。悲しみや不安に対してもっと鈍感であれば、こんな馬鹿みたいな特技が無ければ、もっと生きるのも楽だった。かもしれない。

・夜が明けても解決しないものは、そこらへんに転がったまま。いやな朝だなぁ、たまにはカーテン開けてみようか。あ、バイクがない。そうか、ぬーちゃん、バイクで出勤しちゃったのか。っていうかお隣さんの洗濯物…なんて大きいブラジャー…なんてデカパイ。。。なんて思っていたらあっという間に16時。風呂入って一杯やらないと(エロジジイ・85)

・実のところ、酒なんかより、サンドイッチという存在を愛している。レタスやトマト、あとハムか茹でたエビ、鶏肉のなんか、こう、冷たいやつが入っているもの(温かい鶏肉入ってるサンドイッチなんてあるか???)、卵のペーストのようなものやツナだけ、なんていうのは選ばない。カツサンドも買ったことがない。

・好きな具材がどういうものであれ、昼間はお店で売っている、サンドイッチの完成品を買って食べる(未完成のサンドイッチ売ってるとこ見たことないわ)。今日は冷たい鶏肉が入ったものだった。特別美味しいものではないと知っていたが、他にてりやきチキンサンドしかなかったのでしぶしぶ買って帰った。レタスがたくさん入ったサンドイッチは人気が落ちたのだろうか。いつか、あれだけを20個くらい食べたりしたかった(もう自分で作ってしまえ)

・サンドイッチへの愛はもちろんだが、ハンバーガーやホットドッグも大好きだ。友達止まりだけど。ピクルスは愛人(サンドイッチの立場ー!)

・近くの焼き鳥屋さんを覗くと、ぬーちゃんの好きな軟骨の串があったので、2本だけ買って持ち帰った。ワシの好きなもつ焼きも、たくさん山積みされていたが、今日は我慢した。「んー、んまい。食べたら?だって、口の端がゆ歪んでるもん、本当は自分も食べたいんでしょ?」口の端が歪んでいるのはね、その軟骨が食べたいのではない。本当はね。でも、これも今日は我慢することにする。

・何フェチですか?っていう質問を、こちら→ カニパテの質問箱です | Peing -質問箱-で受け取り、迷うことなく、体毛およびヒゲと答えたのだけど、もう一つ。小学生の頃からジャージが好きなのだったのをふと思い出した。春だから(?)。ジャージ…いいよね。あの襟が立ったやつ。あのジッパー。成人してからというものの、見かけることが本当減ってしまって忘れていたけど、エロい。エロいわ。。ジャージブーム来ないかな。誰か流行らせてくれないかな。一年中眺めていたい。ハァハァ(美術室から校庭を眺めるだけのエロ教師・女・35)

・カレーとナンでお腹を膨らませて帰って、「ぬーちゃん、まつげに何か付いてる。目閉じて」「ん、何付いてた?」「ぬーちゃんの卵」「卵wwwwぬーちゃんの卵てwww俺の目どーしたwwww」みたいな下らないやり取りをしていたら、あっという間に24時。まだ大丈夫。下らないことで声を出して笑いあえるうちは。「たかられているようにしか見えないよ」「別れた方がいいよ」と言われても、その悪質極まりないらしい恋人に、酔った勢いで「さようなら」なんて言われても、変わらずワシのことを愛してくれる彼の強い気持ちがあれば。全く先の見えない未来に不安を抱くより、より良い未来のために、と手を取ってくれるのなら、真っ白な絶望の光も、黄色くて暖かい光に変わる。

・そんなわけでカレーブーム到来(×2)。我々が通っているカレー屋さんは、店員さんも愛想が良いし美味しいし喫煙できるし次はこれ食べたいな!と思えるメニューが必ずあるし、コスパもすげぇ!で言うことは何もないのだけれど、立地条件故か、人気が少なく寂しげなので、落ち着くという利点より、いずれ閉店したらどうしよう!という不安がつきまとう。というわけでカレー屋さん再生計画。チーム総勢2名(ぬーちゃんとワシ)。予算¥10,000-/週。なんじゃこりゃ。心細すぎる。これじゃ神輿すら担げない。どうしよう。閉店されたら困る。いずれやるはずのパテ組合の会合ができなくなってしまう。こうなりゃ、石油王を呼ぶしかない。連絡先知らんけど。でも石油王はたまにしか来られないから、仕事決まるまで毎日ランチに通うか(その金どこから出てくるんじゃ)

・そういえば、ぬーちゃんの誕生日にスニーカーをプレゼントしたが、靴箱に入ったまま見かけなくなり、ンだよ、履けよ、似合うのに!と言うか否か迷っていたところ、何も言わないうちに、自分が履きやすいように靴紐を変えて「おぉ、これは良い!着脱が楽になった!」なんて言っていて。しかも片方ずつ、靴紐も通し終えるたびに、ふんふんと鼻を鳴らし、履いては脱いでを繰り返していて、なんだか嬉しくなった。あのスニーカーが、彼の手(細かいことを言えば足だけど。足以外に想像しにくいけど。)で、汚れてぼろぼろになって、それでも活躍するところを、いつか見たい。

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